CASE STUDY製造業ソリューション 製品導入事例 Vol.14
導入事例紹介 手書き管理から脱却し、現場業務をデジタル化
MES導入で事務工数を削減し、
受注から現場への指示出しまでの工数を1時間削減

導入企業様株式会社小林つくだ煮 様
愛知県豊橋市で、小魚や海藻などの佃煮を製造している会社です。日々の食卓に寄り添う佃煮づくりに取り組み、一部商品では添加物を使用しないなど、素材や製法にもこだわっています。
導入のきっかけ

手書きとホワイトボードの限界
現場のタイムラグ解消に向けて、MES導入へ
株式会社小林つくだ煮は、受注生産を基本とする佃煮メーカーです。お客様からの注文を当日に翌日出荷へつなげるスピード感が求められる一方、曜日や季節によって注文量の変動が大きく、毎日の生産計画を柔軟に更新し続ける必要があります。
導入以前は、午前中から順次入る受注内容を事務担当者が確認・入力し、ホワイトボードを使って現場へ共有、現場ではその情報をもとに出荷条件などを踏まえて生産計画を作成するという手作業中心の運用でした。これらの作業を順に進める必要があったため、現場で生産計画が立てられるのは午後3時ごろになることも多く、生産量を把握できるまでに大きなタイムラグが生じていました。
さらに、事務担当者が情報伝達のために工場へ足を運ぶ往復作業も、1日3回ほど発生していました。工場入室時の衛生管理や移動時間を含めると、1回あたり30分〜1時間ほど要しており、大きな負担となっていました。
こうした課題は認識していたものの、何から改善すべきか、どのようにデジタル化を進めればよいのか、明確なイメージは持てていませんでした。
そのような中、実績班長を提供するテクノシステムの担当者と話す機会がありました。当初は具体的な要望を持っていたわけではありませんでしたが、現場の状況を共有する中で「まず現場を見せてほしい」との提案を受け、課題整理から支援が始まりました。丁寧なヒアリングを通じて、事務担当者の業務負担の軽減や、受注数量から出荷荷姿数を自動算出して即時反映する仕組みなどが提案され、実績班長であれば自社の運用に合った形で課題を解決できるという具体的なイメージが持てました。
導入の決め手

複雑な業務フローにも対応できることを重視
細かな運用にも応える製品力と提案力が決め手に
システム導入を検討するにあたっては、現場の複雑な運用にも無理なく対応できることが重要でした。弊社では、お客様ごとに外箱のシールや梱包仕様が細かく異なるなど、個別対応が多く、一般的なシステムではこうした細かな要望に対応しきれないのではないかという印象を持っていました。
「実績班長」を導入した決め手は、そうした細かな運用にも対応できる製品力と、こちらの困りごとを起点に提案してくれる姿勢でした。「こういうことがしたい」という相談に対し、実現方法を一緒に考えながら、業務に合う形を提案してくれました。
その結果、個別対応の多い業務も無理なく運用できるようになっています。
導入の効果

必要な情報をすぐに確認できるようになり、業務判断がスムーズに
過去実績の参照がしやすくなり、季節変動を踏まえた生産計画も立てやすく
「実績班長」の導入によって、大きく変わったのは生産計画の作成時間と現場への共有スピードです。以前は、受注データを正午に締め切り、午後1時から照合・確認を行い、その内容をホワイトボードに書き出して現場へ共有していました。その後、現場で生産計画を立案し、生産指示が出せるのは午後3時ごろになっていました。
現在は、受注が確定すると同時に現場へ自動で受注情報が共有されるため、すぐに生産計画の作成に着手できます。その結果、生産計画は午後2時には完成するようになっています。
事務担当者が工場へ足を運ぶ必要もなくなりました。以前は情報伝達のために何度も工場へ行く必要がありましたが、「実績班長」の導入後は、受注情報がリアルタイムで現場のモニターに反映されるため、往復作業は不要となりました。その結果、一日あたり3時間以上の工数削減につながり、別の業務により多くの時間を充てられるようになっています。
現場での情報活用にも変化が見られます。以前は事務所からの情報共有を待つ一方通行の状態でしたが、今では現場のスタッフが自ら「実績班長」にアクセスし、必要な情報を確認するようになりました。大口注文の確認や過去データの参照もしやすくなり、年末のおせち商品など季節限定品の生産計画も、過去実績をもとに、より精度高く立てられるようになっています。
今後の展望

蓄積されたデータを活用し、生産力のさらなる向上へ
「実績班長」の導入により、さまざまなデータが蓄積されるようになりました。出荷数量や重量、生産実績を日付単位で振り返ることができ、昨年との対比や傾向の把握もできます。こうしたデータを分析することで、製造工程の改善やより効率的な計画づくりが可能になります。
また、事務所内でも意識の変化が起きています。「実績班長」の導入をきっかけに、これまで当たり前に行っていた二重作業を見直す動きが生まれ、導入と直接関係のない業務の効率化も進みました。「実績班長」を中心に据えた業務設計へと、会社全体の土台が変わりつつあります。
弊社のような中小規模の食品製造業は、大手メーカーでは対応しきれない細かなお客様対応が強みです。しかしその分、どうしても業務が複雑になりがちです。だからこそ、業務の実態に合わせて柔軟に対応できるシステムが不可欠でした。「実績班長」による業務効率化の土台をもとに、今後はさらに生産力を高め、より多くのお客様に、より高品質な製品をお届けしたいと考えています。
企業紹介|株式会社小林つくだ煮 様

会社概要
| 所在地 | 愛知県豊橋市北島町字北島97-1 |
|---|---|
| 設立 | 昭和35年4月 |
| 従業員数 | 102名(2025年10月現在) |
| 資本金 | 1,100万円 |
| 事業内容 | 佃煮、惣菜の製造 |