- 進捗管理
- 作業日報
- ERP連携
- 製造実績

事例ダイジェスト
導入の効果
• リアルタイムな進捗状況の照会が可能に
• ハンディターミナル等のIoT機器を活用したスピーディな実績収集の実現
• ERPへのデータ連携の自動化による入力工数削減
導入背景
オーエスジーでは、製造ロットごとに進捗状況を把握することを目標に実績班長を導入。バーコードの読み取りによる到着、完了情報のリアルタイムなデータ取得に取り組み、マルチ拠点における作業進捗の24時間照会を実現しています。
導入機能
導入前の課題
• 実績の収集と進捗照会、ERPへのデータ連携までを連動させるシステムとする
• フロッピーディスク等の手作業によるデータ更新の手間をなくす
• 作業日報の編集から承認までをシステム化する
• 進捗状況の照会がサービス時間外にも行えるようにする
• 現場ハンディターミナルによる進捗情報、材料出庫情報収集
• 社内向けWeb公開情報に収集した進捗情報をリアルタイム反映
• 受注オーダー、製造オーダーの進捗状況をブラウザにて照会
• ERPパッケージに対し、収集した情報を指定時間で連携
• 作業日報情報の編集およびERPパッケージへのデータ連携
• Webサービスによる他システムへの進捗情報公開
導入の経緯
1980年代の後半、汎⽤コンピューターにてオンライン⽣産管理システムを運⽤している頃から、製造ロット毎の進捗状況把握という要望はありました。そんな折、管理⽤伝票にバーコードを印刷し、それを各製造現場でハンディターミナルを使って到着、完了情報をパソコンに収集し、それをオンラインシステムに更新させるという提案をいただき、ひとつの⼯場に対して導⼊に⾄りました。
導入のポイント
生産業務を支える3つの機能
導入した工場実績収集システムは,実績収集システムと進捗情報照会システムの2つのシステムで構成されます。実績収集システムは各工場に設置し,作業者がハンディターミナルを使用して入力した作業進捗データや材料出庫データを収集し,進捗情報照会システムにリアルタイムでデータを連携します。進捗情報照会システムと連携できない状態でもハンディターミナルによるデータ収集は可能となっています。進捗情報照会システムは,システム内に1つ存在し,現在はIT推進センターに設置してあります。機能としては次の3つがあります。
ひとつめはERPパッケージへの作業進捗データ,材料出庫データの提供です。実績収集システムから連携されたデータを加工し,指定された時間にERPパッケージにデータを送信します。
ふたつめは受注オーダー,製造オーダーに対する進捗情報の照会機能です。定期的にERPパッケージから受注情報,製造情報を受信し,その内容に実績収集システムから連携された作業進捗データを更新します。この情報を社内Webにて公開し,ブラウザにより24時間リアルタイムでの進捗状況の照会が可能です。またWebサービスを使用して,他システムから直接進捗状況の照会が可能です。

3つめは作業日報編集・承認機能です。ブラウザを使用して作業日報の編集,承認をおこないます。実績収集システムから連携された作業進捗データから班長が承認するための作業日報用のデータを作成します。班長はブラウザを使用して内容を確認し,必要があれば内容を編集し承認作業をおこないます。承認したデータはERPパッケージに作業日報データとして連携します。
導入の効果
鮮度の高い情報の活用
データ更新のリアルタイム化の実現
導入当時は有線のハンディターミナル,パソコンからオンラインシステムへのデータ提供はフロッピィディスク,データ更新も1日2回,進捗状況の照会もオンラインサービス時間内(8時~19時)という形でしたが,技術の進歩により,有線から無線,フロッピィディスクからデータ連携,データ更新間隔のリアルタイム化,作業進捗状況の24時間照会可能,他工場への展開となりました。基幹システムをERPパッケージに更新するのを機に,従来の進捗情報の収集機能に加え,材料の出庫情報収集機能,製造ロットの完成入力,収集した進捗情報から作業日報情報に加工する機能を実装し,今日に至っております。