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COLUMN実績班長のコラム

2023.02.13

稼働管理とは?メリットや具体的な方法、ITシステム導入による事例

稼働管理とは、生産工程を効率化するために欠かせない業務です。稼働管理を正確に行えば、生産工程のボトルネックを見える化し、生産性向上につなげられます。主な管理方法には手書きやエクセル、システムの導入をあげられるでしょう。

しかしながら、「どの管理方法が自社に合っているか分からない」、「脱アナログ化したいが、どうしたらいいか分からない」といった悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか。

今回は稼働管理のメリットや方法、システムの選び方などについて解説します。稼働管理のデジタル化で生産性向上につなげる参考にしてはいかがでしょうか。

稼働管理とは

稼働管理とは、製造業の生産工程において、機械設備や作業員の稼働を把握し、コントロールすることです。稼働管理を怠れば、スケジュール通りに生産が進まず、納期遅れにつながる恐れもあるでしょう。正常な稼働状態を維持するために欠かせないのが稼働管理といえます。

稼働管理を実施するうえでは機械設備の点検やメンテナンスも重要です。点検やメンテナンスのスケジュールを立てておくことで、機械設備の不具合を未然に防げるでしょう。

なお、メンテナンス計画は以下2種類に分かれます。

  • 定期的に点検や部品交換を行う「予防保全」
  • 現場で集めたデータ分析をもとに計画を立てる「予知保全」

自社の状況に応じて、適切なアプローチでメンテナンス計画を立てることが重要です。

稼働管理のメリット

稼働管理を行うメリットには、次の3点をあげられます。

  • 納期厳守
  • 生産性の向上
  • 信用関係の構築

納期遵守

納期遅れにつながる原因の一つは、機械設備の不具合・停止です。正常に稼働できない時間が発生すると、それだけ生産性は落ちてしまいます。もし長時間にわたって停止すれば、納期遅れにつながりかねません。正しく稼働管理すればこうしたトラブルを未然に防ぎ、納期の前倒しにつなげることもできます。

機械設備の異常を瞬時に検出し、タイムロスをできる限り減らすためには「稼働監視」も重要です。稼働監視とは、言葉の通り稼働状況を監視することですが、人による機械設備の監視は人件費もかかって限界が生じやすいため、システムを用いた自動化が望ましいでしょう。

生産性の向上

稼働管理はトラブルを防ぐだけでなく、生産性を高められます。稼働管理により生産の工数を見える化し、正しく把握すれば、生産性をデータとして計測することも可能です。こうしたデータをもとに生産工程におけるボトルネックを明らかにし、改善を繰り返していくことで、生産性を向上できるでしょう。

正確な工数の把握により、作業員の最適配置もできるようになります。各プロセスにおける作業員の数が不足・過剰を判断し、ムダな人件費を削減することも可能です。

信用関係の構築

こうした納期遵守や生産性の向上は、取引先・顧客との信用関係の構築につながります。製品の供給を滞りなく、安定的に行えれば、継続的な取引にもつながるでしょう。

また、稼働管理は社内の円滑なコミュニケーションも実現します。例えば、生産工程におけるボトルネックの判断を、あいまいな個人の主観に頼っていては正確に課題を把握できません。データに基づいて客観的な原因を探り、作業員や管理者間で課題を共有しましょう。お互いに「どのようなアプローチで改善していくか」意見を交わすことで、生産性向上に向けて動き出せます。

稼働管理の方法

メリットの多い稼働管理ですが、実際の現場ではどのように取り入れていけばいいのでしょうか。具体的な稼働管理の方法について解説します。

  • 手書きの作業日報による管理
  • エクセルによる管理
  • システムによる管理

手書きの作業日報による管理

稼働した実績を作業日報に書き込んで管理する方法です。これまでの製造業の現場で用いられることの多かった管理方法で、「特別なスキル・知識が要らない」、「印刷費だけでほとんど費用がかからない」点がメリットでした。

しかし、手書き文字では読み取りしにくかったり、紙のファイリングも手間となったりします。こうしたアナログ作業によってヒューマンエラーも起こりやすく、デジタル化による対策が求められていました。

エクセルによる管理

エクセルを用いた稼働管理は、コストを抑えられる点にメリットがあります。エクセルをはじめとするOfficeシリーズはほとんどの企業に導入されており、操作し慣れている従業員も多いです。また関数を用いれば数値を入力するだけで計算処理を進められるため、自動化しやすい点も魅力的でしょう。

しかしながら、「稼働状況を記録し、エクセルへ入力する」という工程が発生することで、入力ミスなどのヒューマンエラーが起こり得ます。また事務所でのパソコン入力が基本となるため、現場とのタイムラグが生じることにもなるでしょう。

加えて、高度な関数の組み込まれたファイルを編集するためには、ある程度の知識・スキルを求められます。「エクセルを特定の人材しか編集できない」状況は業務の属人化につながりかねません。

システムによる管理

手書きやエクセルによるヒューマンエラーを抑える方法がシステムによる管理です。アナログ作業をできるだけ排除することで、精度の高い稼働管理が可能となるでしょう。

また、システムによっては24時間365日の稼働監視も実現できます。機械設備の異常をタイムリーに検知することで、生産工程のタイムロスを削減できるでしょう。

システムではどのような技術を用いて稼働管理をするのか、代表的なツールを3つ紹介します。

タブレット

タブレットは現場への持ち運びも容易で、その場でリアルタイムに実績入力をできるツールです。「稼働状況を記録し、エクセルに入力する」という二度手間もなく、稼働管理の効率化に役立ちます。

タブレット経由で直接システムに実績を入力できるため、エクセルで求められる特別なスキル・知識も要りません。タブレットを普段から使用しているユーザーも多いため、操作に慣れている従業員も多いでしょう。

後述するビーコンやAIカメラに比べると導入にかかる初期費用を抑えられるため、「稼働管理を手軽にデジタル化したい」という場合におすすめです。

ビーコン

ビーコンとは近距離無線技術である「Bluetooth」を用いて位置情報を発信する技術、及びそのデバイスを指します。デバイスは持ち運びやすく、取り付けもしやすい小型・低消費電力の端末を使用するケースが多いです。

生産工程においては作業員にタグ型のビーコンを携帯させ、稼働時の動きを把握できます。「作業場所を特定できる」ことは、「各工程にかかった時間を把握できる」ことにつながります。例えばA地点からB地点に移動した際には、「A地点で行うべき作業が終わった」ことを意味するためです。これにより稼働状況を正確に把握して、データとして収集できるでしょう。

作業場が階層をまたぐ場合にもビーコンは有効です。ビーコンによっては高さも位置情報として検知できるため、ビルの階層を移動した場合でも稼働管理できるでしょう。

注意点として、ビーコンでは受信機や専用のアプリを導入しなければなりません。エクセルやタブレットに比べてまとまった初期費用も必要です。また通信状況に障害があると正しく情報を取得できないため、通信環境を整える必要もあります。

AI(人工知能)カメラ

ビーコンよりも稼働管理の精度を高められるのがAIカメラです。AIカメラは生産ラインの現場にカメラを設置し、映像から必要な情報を認識できます。例えば人物の位置を認識すれば、ビーコンと同じように各工程にかかった時間を把握できます。

さらに、AIを用いた学習機能で人の行動パターンを認識することも技術的に可能です。ベテラン作業員と新人作業員の行動パターンを比較することで、どのような作業手順にすれば効率化できるかを検討できるでしょう。分析をもとに業務マニュアルをつくり、生産性の向上につなげることも可能です。

AIカメラは技術の応用力が高く、稼働管理に止まらないさまざまなアプローチが可能となりますが、エクセルやタブレット、ビーコンに比べて初期費用は高くなりがちです。現場の広さに応じてAIカメラの設置台数も増え、映像を解析するためのサーバー・ネットワークも用意しなければなりません。

稼働管理システムの選び方

各ベンターからさまざまな稼働管理システムが登場しています。稼働管理システムを選ぶためにはどのようにしたらいいのでしょうか。

選び方のポイントは以下の通りです。

  • 自社の生産方式に適しているか
  • 稼働管理以外の機能を有しているか
  • 導入に必要な設備・スキルはあるか
  • 基幹システム(ERP)との情報連携はできるか
  • セキュリティ対策を行っているか
  • 導入後のサポートは充実しているか
  • 導入費用はどの程度か

自社の生産方式が「大量生産」、「多品種少量生産」、「個別の受注生産」かによって適切なシステムは異なります。また、稼働管理のみを目的としたシステムの導入では、コストパフォーマンスに優れないかもしれません。他に利用できる機能が複数あると業務全体の改善にもつながるでしょう。

ベンダーが行っている導入後のサポートも重要です。新しいシステムが現場で浸透にするよう、サポート体制が充実しているベンダーを選ぶといいでしょう。

正確な稼働管理を行うシステム「実績班長」

正確な稼働管理を実現するためには、製造業のさまざまな課題を解決できる「実績班長」の導入がおすすめです。

「実績班長」は、製造業の現場に特化したMESパッケージシステムで、あらゆるデータを収集する機能を利用できます。進捗管理や品質管理、労務管理や在庫管理などの機能から、必要なシステムだけを選べるため低コストでの導入が可能です。

稼働管理ではタブレットを用いられ、シンプルで分かりやすい画面となっています。現場での作業を想定し、大きなボタン配置となっているため、作業しながらの入力も簡単です。また基幹システムとの連携も可能なため、生産計画や実績をデータとしてリアルタイムに把握できるでしょう。

導入事例:株式会社ヨロズ

稼働管理を実際に導入した企業の事例を紹介します。システム導入を検討する際の参考にしてはいかがでしょうか。

業種 製造業
サービス内容 自動車部品(サスペンション)を中心に、ボディなどの基幹部品や、トラクターのフレームなどの農機具を製造
【導入前の課題】
  • 作業実績を得るのに一日遅れ……
    リアルタイムに状況を把握できず、情報を集めるのに工数がかかっていた
  • 入力の精度が上がらないことから、実際の在庫数と旧システム内で管理されている
    在庫数にずれが生じ、仕事の効率化につながらない状況だった
【導入後の効果】
  • 管理監督者の作業時間を30分から60分ほど短縮!
  • 空いた時間で生産現場に立つ機会が増え、管理監督者が自分のラインを実際に見て回るという意識が浸透

管理監督者はパソコンから担当する生産ラインの状況を把握できます。パソコンの画面を最大16分割にして、全体の稼働状況を把握することもできるように。機械設備の不具合・停止をタイムリーに気づけます。

同社では管理監督者が現場まで出向かないと稼働管理できなかったのに対し、実績班長の導入によってパソコン越しに確認できるようになったため、業務効率化につながりました。

まとめ

稼働管理は納期厳守や生産性の向上、信用関係の構築につながる業務です。製造業では必須の業務と言っても過言ではありません。稼働管理を自動的・効率的に行うためには、システムの導入をおすすめします。予算に限りがある中では、タブレットやビーコンといったアプローチが有効となるかもしれません。

「実績班長」は稼働管理だけでなく、進捗管理や品質管理、労務管理や在庫管理といった製造業のさまざまな業務でデータ化・デジタル化を支援しています。市場競争の激しい製造業だからこそ、競合他社と差別化できるシステムの導入を検討してはいかがでしょうか。

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